- 2014/06/25
- 『友達の輪』第二回目 伊勢、若の山荘 中西さん
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第一回の星さんより「友達の輪」を繋げていただいた、GH若の山荘の中西智子と申します。今回は、私が介護の世界に入った経緯をお話させて頂きます。
子供が幼稚園に入った頃、専業主婦をしており将来の仕事に福祉の仕事が出来ればと思っておりました。しかし当時、今のように介護関係の仕事の情報は、あまりありませんでした。
ひょんな事から、近くに特別養護老人ホームがあることが分かり、いても立ってもいられなくなり、電話でボランティアに行きたい旨説得(当施設でボランティアを受け入れる実績がありませんでした)、強い情熱を受け入れて頂きました。
ボランティアと言っても、私も受入れる側も実績がなく何をしてよいのか分からなかった。しかし、その時の寮母さんに「寝たきりの入所者の話し相手をしてください。」と言われ寝室へ行くと目が不自由であまり元気ではない男性でした。私は、その方と自分の事・家族の事とお話をさせて頂きました。そのうち、私がお邪魔するのを楽しみにしていただけるようになり、文通もするようになり、その男性も以前より明るくなって頂いたのが私もうれしく思いました。介護現場で、身体介助だけでなく会話等の日常生活で何気ない行動も利用者様が望んでいる事を強く感じました。
2ヶ月が過ぎた頃、別の老人ホームへボランティアに行く事になりました。ここでは、右麻痺の利用者さんで「歩きたい・歩きたい」といつも口にし、歩けない自分がつらく涙まで浮かべていました。私が何もしてあげられなくボランティアの限界を感じた瞬間です。泣かれている姿にただ一度ですが、手すりを使って歩く介助を勝手に行った事がありました。今、思うとやってはいけない事(当時の自分も、怪我をさせてはならないと思い心臓バクバクでした。)をした自分に反省・反省。この頃から介護の勉強を(介護福祉士の資格)考え始めました。しかし、正式に介護の仕事をしているわけではなく、介護福祉士の受験資格が無い事が分かりました。
施設で親しくなった介護士さんから、NHK学園介護福祉士コースを受験し、終了する事で受験資格が得られる事を教えていただき、受講することにしました。(もちろん、卒業後介護福祉士の資格も取れました。:けっこう、レポート等難しかった事を覚えています)
後で強く感じた事ですが、(NHK学園海外スクーリング:北欧の福祉関連施設の見学等)福祉先進国では、人間を介護するためには、国家資格が必要である説明を聞き、幅広い知識をもった介護職員でなければいけないと強く感じました。今、グループホームで認知症の利用者の介護について、日々勉強させていただいております。
バトンタッチ3人目には、私の働くグループホーム若の山荘のホーム長、田中さんを紹介します。