新着情報

2014/03/26
平成26年3月定例会の様子

平成26年3月26日(水)10:00〜13:00 学校法人 伊勢学園 伊勢調理製菓専門学校にて「認知症の方のための介護食」をテーマに調理実習の研修会を実施しました。

管理栄養士、介護食士1級、介護食士指導員の資格をお持ちで伊勢調理製菓専門学校の講師でもあられる下村ひとみ先生のご指導の元、一汁三菜を基本に「すまし汁」、「魚と玉ねぎのつくね入りミネストローネ」、「白菜の和え物」、「山芋のふわふわ焼き」とおやつにおすすめの「米粉抹茶ぜんざい」の5品を作りました。

実習を進める中で、介護食にとどまらず、一般的な食事を作る際にも活用できる言葉として『ま ご た ち に わ や さ し い』という言葉を教わりました。
ま→豆類、ご→ごま・ナッツ類 、た→卵 ち→乳製品 、に→肉類 、わ→ワカメ(海藻類) 、や→野菜類 、
さ→魚類 、し→椎茸(きのこ類) 、い→イモ類
の頭文字を表し1日の食事で全ての種類が摂取できるような献立を立てられるように心がけて下さいとおっしゃっていました。

また、食事前の体操として「パタカラ体操」という発音する時の口の動きを活かした誤嚥防止の体操を教わりました。
「パ」唇をつけて発音する破裂音で口全体を動かす。
「タ」舌に力が入る発音が舌の運動につながる。
「カ」異物を出す力をつける。
「ラ」喉の奥の動きを良くし、食事を潤滑に食道へ運ぶ。
ということでした。非常に簡単な体操ですので皆様もぜひ取り入れていただければと思います。

さらに、咀嚼力が悪い方に提供されるがむせやすい「きざみ食」、嚥下が悪い方に提供されるが見た目が悪い「ミキサー食」という現状の一般的な介護食を打開するために、高齢者ソフト食が広がってきていると、ソフト食の可能性もおっしゃられていました。

今回の研修を振り返り、入居者の方に美味しいものを食べていただきたいという大前提を忘れず、より安全によりバランスの良い食事をとっていただくためには、職員が入居者の方一人ひとりにあった工夫を怠ってはいけないと再認識することができました。


平成26年3月26日
記 広報委員  家城秀昭