- 2017/07/20
- 7月研修を行いました。
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今月の研修には、「大逆転の痴呆ケア」著者の和田行男氏をお招きして講演会を行いました。和田行男氏は、和田さんと、多くの認知症ケア専門職に親しまれ尊敬されている有名人です。ご自身でもお話されていますが、どこに行くにもTシャツとボロジーンズ姿にトサカ頭の井出たちで有名ですが、そこには和田さん流のポリシーがあるようで、その自流の紹介を織り交ぜながら、楽しく認知症を3時間にわたる長時間、語って頂きました。
誰もアルツハイマーになろうと努力してもなれない病気。一番確実に認知症になるには、脳血管性の梗塞や出血を引き起こすこと。そのためには生活習慣病を目指すことなど、全てを逆説的に認知症を説明されていました。
私が驚いたのは、パワーポイントのスライドも資料も持たず、3時間話し続ける豊富な知識と材料を持っていることです。グループホームと小規模多機能の考え方を説明するために、会場の参加者5人に立ってもらいながら、それぞれの制度が出来上がった経緯を紹介されました。
非常に入りやすい、誰もが妙に納得していしまう話し方、独特の雰囲気を持つ人物でした。しかし、今回のっ研修への参加者も例外なく参加者数は少なかったですね。人員不足に苦慮する個々の事業所の内情が見えてくるような気がします。ケアの質を問われながらも、現実の介護に精一杯の現場を思うと、この状況も致し方ないですね。
介護報酬が減額方向に縮小されていく中、行政担当の方々には、この現実も頭の片隅においていただいて介護報酬改定に配慮いただければ、現場力の向上にも役立つのではないかと思います。