- 2013/09/03
- 平成25年8月定例会の様子
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平成25年8月21日(水)三重県総合文化センターにおいて平成25年8月三重県地域密着型サービス協議会定例会を開催致しました。
今回の定例会は、本年2月の定例会と同様に、ターミナルケア研修『認知症の人とターミナルケアについて』をテーマに神戸クリニック院長の野口吉文先生をお招きして行われました。
先生から、
いつからが終末期(ターミナル期)か、これが結構難しい。具体的な判断材料は疾患によって特徴がある。
ある特養での終末期判断基準は、1つの目安として利用者が食事をとらなくなってきた時、その人の体重が入居してから約2割減っていて、そこから月ごとに体重が減っていれば、終末期ではないか?と疑う判断基準の1つとなる。今まで見ていると、この判断は結構当たっている。
認知症ターミナルケアは、そんなに大したことはなく、連携だけしっかりしておけば何も恐れることはない。
認知症の人が食べなくなって、誤嚥性肺炎を度々起こし、食べて頂こうとするとすぐ肺炎を起こす。さあそこで胃ろうにしましょうか?という話になる。胃ろうを作れば1年から3年は長生きできる。あるいは胃ろうではなく毎日点滴を1日250CC入れるだけでも3ヶ月は生きる。逆に何もしなくても3日は生きる。食べなくなった時、どうするかが一番難しい。ここを施設と家族と主治医とで決める。認知症ターミナルをやるとすれば、基本ここだけです。
というようにわかりやすく丁寧に、誰もが経験するターミナルについて、私たちの不安を取り去るように教えて頂きました。
今後も適切にターミナルケアに取り組むための必要な知識をしっかりと身につけ、最後までその人らしさを大切にしたケアを心がけて参りたいと思います。
記:広報委員 谷口 紀彦